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2005年 09月 28日
「洗脳」の恐ろしさを教えてくれる、「はっ」とする様な内容の本です。 ちなみに、作者はイギリス人のジェームズ・クラベルという人で、なんと、あの青島幸男さんが翻訳しています。 ところで、皆さんはアルフォンス・ドーテの「最後の授業」って知ってますか? ドイツ軍の侵攻によって、フランス語を禁止されたアルザスの小さな村での最後の授業の光景を感動的に描いた作品です。 授業の中で先生は「明日からはこの授業もドイツ語しか教えてはならない。だから今日は私のフランス語の最後の授業だ。諸君はこの美しい国語を決して忘れてはならない。たとえ、この身が奴隷に落ちようとも、自分の言葉さえしっかり保っていれば、その民族は牢獄のかぎを握っているのにひとしいのだから」と説く。 しかし、この続編として描かれたであろう「23分間の奇跡」は、何とも皮肉な話。 たった23分間で前の先生に教えられた事が全て覆されてしまうのだから。 子供達は新しく来た先生、つまりドイツ人(小説上は国の名前は出てこないが)にコロリと洗脳されてしまうのです。 この先生は自国(恐らくドイツ)の政府から、子供達の心を操る方法を指導されてきていたのです。 新しい先生は指導された通りの授業を実行しただけ。 「カリスマ性」って、もしかしたら人間の心を操るテクニックを持つ事をいうのでしょうか。良い意味でも、悪い意味でも。 ナチスも、犯罪を犯すような新興宗教の教祖も、金正日も、TVで人気の芸能人、歌手、俳優、女優も、そのテクニックを知っているのかも知れません。 私達は常に、そんな人達の罠にはまる危険に晒されているのかも知れません。
by fuaiso
| 2005-09-28 19:59
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